OODA(ウーダ)ループのメリット・デメリットと、PDCAと組み合わせの話

スポンサーリンク
ニュース、日記、その他

最近話題のOODA(ウーダ)ループ、

実は2017年頃から出てきて、PDCAと比較するより

セットで使いましょうって話をしました。

今回はもう少し深堀して、OODA(ウーダ)ループのメリットとデメリット、

それを理解した上で、いかにPDCAとセットにして

「お互いのデメリットを消すか」って話をしたいと思います。

スポンサーリンク

OODA(ウーダ)ループのメリット

まず初めに、OODA(ウーダ)ループのメリットから。

主には2つあり「環境適応能力」と「スピード」です。

メリット1:環境適応能力が高い

OODA(ウーダ)ループは下記の4工程で完了します。

  1. Observe:観察
  2. Orient:情勢への適応
  3. Decide:意思決定
  4. Act:行動

Observe(観察)は情報収集とも言え、それが最初に来ますので、

「状況に合わせた対応」を行うことが可能です。

元々、戦場で生まれたフレームワークという事もあるので、

環境適応能力が高いのかもしれません。

メリット2:スピード重視

もう一つのメリットは「スピード」です。

前回の事例でも出したように、だれでもやったことがあるOODAループ。

また、細かなチェックは「次のOODAループ」に入れることで、

「圧倒的なスピードで行動する」ことが可能になります。

が、実はこれは後々出てくる「デメリット」にもつながります。

次は、デメリットを見ていきましょう。

OODA(ウーダ)ループのデメリット

OODA(ウーダ)ループのメリットを見ました。

が、デメリットもありますので見ていきましょう。

デメリット1:「精査」「改善」は後回し

PDCAサイクルは計画し実行した後、チェックし

改善案を出すまでが1つのサイクルになっていますが、

OODA(ウーダ)ループは情報収集が最初に来て、実行が最後です。

結果「結果を精査する」「改善案を出す」は含まれず、

どうしてもその人の能力や、判断任せになりかねません。

また、精査や改善をしたいならもう一度最初からOODAループを回します。

この時、前回との関連性が切れないとも言えません。

要するに「過去の計画や計画の失敗が生かされない」可能性もあるわけです。

デメリット2:情勢の変化により混乱する可能性あり

情報収集(最初のO/Observe)し、状況の判断(二回目のO/Orinet)し、

それを元に意思決定をするOODAループですが、この途中で

追加の情報が来たり、状況の変化が起きるとOODAは最初からになります。

例えばですが、出かけようと思ったら雨の予報。

まだ降ってなさそうなんで折り畳み傘をカバンに入れて、

いざ出てみたら「ポツリ、ポツリ…」と雨があたる。

じゃあ、折り畳みでなく普通の傘にしようと変更する…とか。

市場にない商品があり、ニーズもありそうなので企画会議に提出。

会議でもOKが出て、商品開発に取り掛かろうとしたら

なんと他社から企画していた商品と同じものが登場し、

なおかつあちらの方が「安い」という事。

結果、価格の調整が可能か調べて再度会議で提案し、

結果的にはGOがかかるも、発売は半年遅れた…とか。

手元にある情報を元に判断をするので、情報が追加されると

そのたびに「最初から」OODAループを回す事になります。

上記は簡単な例ですが、様々な状況で「予定変更」があることでしょう。

デメリット3:情報収集・判断でミスをすると、間違った方向に突っ走る

スピードを重視するということは成功も早い一方で、

失敗する際も早い可能性があります。

また、スピードを重視するほど情報収集や意志判断が簡素化される可能性もあり、

それは「失敗の可能性」と高める原因となってしまいます。

先の商品開発の例もそうですが、情報収集ミスしてライバルを見落としたまま、

万が一「発売」に至っていたら、おそらく在庫の山を抱えることになるでしょう。

また、情報が偏っていたり、情報収集が不十分なまま「GO」となることで、

後から「よく調べたら判断が間違ってた。」なんてこともあり得ます。

メリットの時にも記載しましたが、スピードはメリットにもデメリットにもなります

OODA(ウーダ)ループにPDCAを組み合わせるとデメリットが消える

先ほどからちょこちょこ出ておりますが、OODA(ウーダ)ループに

PDACAサイクルを組み合わせると、OODAループのデメリットが消えます。

もちろん、完璧に消えるわけでもなく「薄まる」という状況ですし、

何より「ちゃんと活用する」が条件にはなってきますけどね。

デメリット1を消す:精査・改善のためOODAの後にCA

OODAループは精査・改善の工程が抜けているので、

OODAの後にPDCAのC(チェック)、A(改善)を行います。

これは次のOODAループのO(観察)とO(データ収集)でもありますが、

若干性質も異なるのでOODA・CAと行う事で漏れを無くしますし、

次のOODAループを回す際に、CAの情報を活用することでスピードアップも可能です。

デメリット2を消す:情報の変化は「変化したさい」の計画を用意

OODAは状況に対して即判断して行動をします。

そんのため、追加情報が来たり状況が変化した場合には、

再度最初からOODAを回す必要があるというデメリットがありました。

これも結局、PDCAが回っていればCの時点で「遅かった理由」として注目され、

後のAで「次回、状況変化があった際」の対処法も設定できるわけです。

そもそもフレームワークとは道具であり、状況に合わせて使います。

それを「OODAだけ」「PDCAのみ」で考えるから欠点があり、

こんな「当たり前のこと」も出来ない不完全な技術に思われるわけです。

また「わかってて当たり前」「そんなの普通に対処する」という考えが、

個人の能力に依存して「PDCAが回らない」や「OODAが不完全」という

よくあるチームや経営者のぼやきへとつながるわけです。

デメリット3は消えないが、減らすことは可能

情報が間違っていると、判断をミスるなどはゼロにはできません。

ただ、PDCAがセットで回っていれば「情報収集方法が悪かった」とか

「競合他社の製品ばかり見ており、異業種を見落としていた」など、

少なからず改善案が出てくるので、次で生かすことは可能です。

OODA(ウーダ)ループは一般的な人間の行動である

フレームワークとしてのOODA(ウーダ)ループは、

まだまだそこまで広まっていないでしょうが、

このサイクルは前回の記事でも書いたように幼稚園児だってやっています。

例えば街中でトイレに行きたいとして…

  1. 観察:トイレは近くにあるか?の情報を収集
  2. 情勢への適応:30m先に公衆トイレが、道路を渡る(10m)とコンビニがある
  3. 意思決定:コンビニはトイレがあるか不明なので、公衆トイレに行くと決定
  4. 行動:トイレに向かって歩き出す(小走り)

この行為を漏れなく、毎回判断の際にやりましょうねってのがフレームワーク

OODA(ウーダ)ループというわけです。

フレームワークにすることのメリットは前にも話したように「漏れなく」できること、

また、個人の能力に頼らず「実行できる」ってのもポイントです。

トイレに行く際に「トイレがどこにあるかわからないが走り出す人」はいないでしょう。

ビジネスになると「情報収集」がすっ飛ばされるケースもありますし、

意思決定があいまいなままスタートして行動に移せないケースもあります。

だからこそOODA(ウーダ)ループといって情報収集から行動までワンセットにするんです。

二回にわたり長い記事を書いてますが、皆さん既に実行していること。

それを「漏れなく」「誰でも」できるようにするのがOODAループであり、

PDCAなども含む「フレームワーク」という事なんですね。

だからこそ、PDCAとセットで使ったりすることが必要ですし、

情報収集と情勢への適応の段階で4Cなど他のフレームワークを使うことだってあるでしょう。

そこで「どっちが必要か?」ではなく、そのフレームワークで何が得られ、

補いあったり、時に他のフレームワークを簡素化できるのではないかという判断をするだけです。

最後に、ちょっとしたOODA(ウーダ)ループの使い方をご紹介します。

他人・他社のOODA(ウーダ)ループは潰せる

「潰せる」とはなんとも物騒なお話ですが、

個人的に商売というのは競争であり、時にライバルに勝つことも必要と考えます。

また、OODA(ウーダ)ループは元々戦争の中で生まれており、

スポーツなど「他社と競うもの」であれば活用できますので、

その時に、相手のOODA(ウーダ)ループを狂わせることで、

戦況を有利にしたり、時に相手に混乱を招き機能停止させることも可能です。

逆に言えば、自分たちもその弱点を持っているので注意が必要ですが…

OODAループを潰すなら、重要な情報を後出し・小出し

一番簡単なOODAループの潰し方は、

相手が「状況判断」に使う重要な情報を後から出すこと。

例えば現在ブームの「タピオカ」で見てみましょう。

東京でブーム、大阪でブーム、福岡でブーム…じゃあ鳥取にも!?

鳥取のカフェでは「タピオカはじめよー!」って検討しているとします。

そこに「タピオカブーム終焉か!?」って記事が来たらどうでしょう?

SNSを調べると「タピオカのカロリーやばくね!?」とか

「まだタピってんの!?」とか「東京はレモネードブームだよ」とか。。。

こうなると鳥取のカフェは「タピオカやっていいの?」ってなります。

会議では「東京でブームが終わっても、鳥取は続く」という意見があるものの

マーケティングに関する書籍には「ネットの普及でブームの時間差がなくなった」とも。

今までなら「東京で流行って1年遅れで地元にブームが来た」のが、

ネットの普及で確かに「東京で流行って間もなく地元にもブームが来る」とか、

一部のブームに関しては時間差なく発生するのが報告されるとさらに大変です。

そうこう悩んでいる間に、他社はさっさとメニューにタピオカを追加し、

連日連夜行列を作っていたら…今度はその様子が会議に提出され

「うちの〇〇店と同じ商圏にある××カフェが大人気です」と。

このように情報によって判断が左右されるOODAループは、

後から重要な情報が来ると最初からOODAのやり直しになります。

また、なかなか意思決定に至れないという問題もあるんですね。

プレスリリースで他社のOODAループを止める

これを実社会でうまく使うのが「プレスリリース」だと思います。

私が以前参画していた民泊業界では、大手が様々なリリースを出しました。

「賃貸大手の〇〇が民泊参入!」ってニュース見た記憶がありませんか?

NHKでも取り上げられた某社について、今調べても追加情報がありません。

ただ、そのニュースを見た中小企業は「大手が来る…」と悩んだはず。

他にも自動車業界でよく見る「2025年までにHVとEVだけにする」ってやつや、

モーターショーで展開されるコンセプトカーの数々。

私は好きなので計画などを追いかけていますが、ちょいちょい失敗してます(笑

ただ、いつまでにEVとHVだけにする!って発表されたのを聞くと、

やはりみな「ガソリン車の時代は終わるのか…」って判断されたりもするでしょう。

もちろんその後の情報収集により「いや、まだ続くな」って判断するケースもありますが、

その追加の情報収集や判断の時間、他よりも行動が遅れているのも事実です。

これがOODAループの弱点を使った「潰し方」なんですね。

情報は判断に大きく影響を与えるほど時間稼ぎができますし、

可能であれば情報を小出しにして「判断を待たせる」のがポイントです。

OODA(ウーダ)ループのメリットにデメリット、

そしてPDCAと組み合わせたり、他人・他社のOODAループを

潰す方法などは理解いただけたでしょうか。

次回はOODAの高速化の話をしてみたいと思います。

以上、OODA(ウーダ)ループのメリット・デメリットと、PDCAと補完関係の記事でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました